ヒプノセラピーに関するQ&A
Q.ヒプノセラピーによる催眠状態とは、どのようなものなのでしょうか? また、意識を失ってしまうような事はありますか?
A. ヒプノセラピーセッション時の催眠状態の程度は、ほとんどの場合意識を失うほどの状態ではありません。
動かそうと思えば、手足はだいたい自由に動かせますし、場合によっては自分の意志で目を開けて、催眠の状態を終わらせてしまう事もできます。
より集中力を高めるために、通常、催眠深化のための誘導を行ないますが、それでも受け手の方は、たとえば別の時代の人生での自分を意識し、その人物として物事を見、感じながらも、今現在の自分の目で、他方からその出来事を観察者として眺め、判断している感じです。
つまり、常に、今を生きている自分と一緒に、過去の(あるいは未来の)人物を体験しているという事なのです。
Q.どんなふうに見える(あるいは感じる)のでしょうか?
A. 夢を見ているような……といった言い方が、一番適当で、一般的ではないかと思います。 セッション時の映像の見え方は、個人差がありますが、たいていの場合、夢よりもはっきりとしていると思います。
美しい色や映像が良く見える場合、ぼんやりとしか見えないけれど、出て来た出来事や、登場人物などの意味、理由がきちんと分かる場合、においや味まではっきりと感じられる時も……。
夢よりももっとリアリティのある、まさに今自分自身がその場で見て感じているような、はっきりとした体験のセッションになる事もあります。
眠っているときに見る夢の見え方は、その時の心身のコンディションによってもだいぶ差があるように、催眠に深く集中できるよう、セッション時はできるだけ疲れていない状態が望ましいです。
Q.2時間30分のうちの、実際のセッションの時間はどのくらいですか?
A. 当サロンでは、事前のメールのやり取りの中で、ある程度ご相談内容をお伺いしておき、当日カウンセリングにかかる時間をなるべく省略することができるようにしておきます。(もちろん、すべて当日、直接お話しされたい……ということであれば、それでかまいません)
限られた時間の中でも、実際のセッションの時間を多く取り、ご自分で体験することを通して、ご依頼者様に直接、通常の生活の中では得がたい、その方なりの深い意識状態での体験をしていただこうと思っております。
自分で感じる事が、ヒプノセラピーを受けていただく意義であると思っています。 そこから気づきや理解や、ご縁ある霊的な存在からのメッセージといった、見えないギフトを持ち帰っていただきたい……と考えております。
Q.ヒプノセラピーを受ける際に、依頼者様の側が気をつけることは?
A. 前日の夜は、なるべく飲酒をひかえ、よく休むようにしてください。(少なくとも翌日まで残るような飲み方はなさらないでください)
セラピー中は、リラックスした状態とはいえ、とても集中力を使います。 集中力を発揮するとはとてもエネルギーのいることです。 ですから、できるだけ良いセッションになるように、前日の夜は早めに休んでいただくようお願いいたします。
あとは当日、気楽な気持ちでいらしてください。
Q.自分にとって、大切な秘密を話させられてしまったりする事はありませんか?
それはありません。
誘導中に、受け手の方がどれくらいの深度の催眠状態であろうとも、本当に言いたくない事や言ってはいけない事の判断は、ご自分でちゃんとつきます。 ですからご安心ください。
それに、私は誘導の最初、リラックスした姿勢になっていただいてから、「セッションの途中で出て来た内容について、話しづらかったり、話したくないとお感じになった時は、無理して話していただく必要はありません」 とお伝えしています。
それは私の立場が逆だったら、同じだからなんですね。
ただ、ご覧になったり、感じたりされている事の情報があまりにも少ないと、こちらとしても誘導が難しくなる場合がありますので、えん曲に、あるいは断片的でもいいので、少しでも多くお話しいただけると助かります。
Q. 私でも催眠に入れるでしょうか?
通常の生活の中でも、私たちは、知らないうちに自然な催眠の状態を経験しています。
たとえば、夢中になって本を読み、いつしかその世界の中に入り込んでしまって、誰かに名前を呼ばれたのに気がつかないほど夢中になっていた時や、映画などを見ていてやはりその世界に入り込み、登場人物の気持ちと同化してしまって、おもわず涙があふれてしまった時。
あるいは、すごくすっぱい梅干しを口に入れた事を想像して、実際は食べていないのに、思わず口の中がすっぱくなってしまった時。
また、帰り道、何か深く考え事をしながら歩いていたのに、気がついたらちゃんと自分の家の前に着いていた・・・などというのも、意識下ではなく無意識の状態で行なった行動であり、一種の催眠状態です。
あと、人は誰でも、睡眠に入る前、あるいはその途中にも、催眠と同じような脳の状態を経験すると言われています。
ですから、受け手の方が、「自分は絶対に催眠にかからない!」と思っている場合を除き、ほとんどの方が催眠に入れます。